開国日誌

この日誌は異人ぺるりが書いたものを、魚屋 魚田政太郎(魚政)が翻訳したものです。

■ふやかす民族

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過日。

一杯のかけそば*1 に、コロッケをつけ、コロッケそば にして食す。

だんだん汁を吸って ふやけていくコロッケが少しく不憫のような気もする。

揚げ物として、サクっと揚がったものを、汁に浸し ふやかす…

徐々に、汁に侵食され、サクっと感は今は昔。

 

上方出身の魚屋*2曰く、「昔は関西では コロッケそば なんて見かけませなんだ」最近になって、関東の方から 徐々に浸透して来たのではないかとのこと。

江戸風の天丼は、揚げたての海老天をタレに どぷんと たっぷりつけて、あつあつご飯の上に乗せるということを鑑みても、関東の人間は 揚げ物をふやかして食すのが好きなのではないかと推測される。

 

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳者:魚田政太郎