開国日誌

この日誌は異人ぺるりが書いたものを、魚屋 魚田政太郎(魚政)が翻訳したものです。

湯湯婆始め

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過日。

今年は、極東のこの国も、寒さが厳しいので、寝袋をはじめた。

湯たんぽを足元に入れ、寝袋の中に体を収めていると、まるで、我が故郷ロードアイランドの春のようなあたたかさである。

しかし、私は、このくらいのあたたかさで満足する男ではない。

出来れば、室温を33度に設定して、全裸で眠りたいと思う。

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳:魚田政太郎

踊りなおす

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以前、ウクレレ踊りで、京都に向かって感謝の踊りを捧げてみたが、ぼろむ師(id:Borom)は 大阪の人だということが判明し候。

大阪のどこ在住なのかはわからないので、全方位に向かって、感謝と訂正のパイナポー・リズムで、部屋の中を ぐるぐる回った。

 

開国の日は近い。

 

 

※ 翻訳者:魚田政太郎

新婚さん、Welcome!

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過日。

新婚旅行中というB氏とK嬢、俳句をよまぬハイカーズといふ集団と、京都を散策す。

冷たい雨の降る底冷えの 京都市中、寺社仏閣で、荒ぶる人々。

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳者:魚田政太郎

HAPPY NEW YEAH!

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新しい年が始まった。

初めて、日本へやって来た時には、新年を浦賀沖で迎えることになろうとは夢にも思わず候。

年が明ける前に、アスホールのスモールな浦賀奉行から、浦賀沖で新年祝いの空砲を鳴らさぬよう(先手を打って)要請されたが、艦内は空前の なめこ栽培ブームが巻き起こっており、皆、地味に収穫作業に没頭していたので、空砲が無いことも気にならぬようだった。

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳:魚田政太郎

生誕祭間近

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過日。

生誕祭が近づいているが、今年は、我が艦でも、例年に比べて、盛り上がっていない。

幕府が開国を渋っているせいだろう。

部下たちも、母国のクリスマスを恋しがっている。

聖ニコラウスも、この極東の島国まで自力で やって来ることは出来まい。

富士山上空を飛ぶ、聖ニコラウスとトナカイたちを、この目で見てみたいものだ。

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳:魚田政太郎

師走る

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日本では、12月を師走と言うらしい。

師は教師ではなく、僧侶だという。

坊さんは、屁をこくだけではなく*1、12月になると馳せるのだ。

12月の空は、坊さんが屁をこいても、走っても、澄んでいる。

 

開国の日も近い。

 

 

※ 翻訳者:魚田政太郎